思い出の先端の先
2011-07-25


昨日の話ですが、午前中からスタジオの予約が入った為いつもより早くお店に来ました。お店の近くを歩いてみると、子供の騒ぐ声や赤ん坊の泣き声、托鉢に回る僧侶が鳴らす鈴の音、お風呂を掃除してるのか風呂桶がリバーブ気味にコーンと鳴る音・・・田舎とはいえ人の居る所には色んな音があふれています。

こんにちは。音を聞きながら歩いていたらアイディアが浮かんだモジュール店主です。最近また海外の事を訪ねられる事が多かったので、過去の旅行の思い出を思い出してみたのですが、タイのメーホンソンを訪れた時の事を思い出したら急に祖父と話がしたくなりました。そこには日本軍絡みの資料館もあるのですが、メー・オウという村は蒋介石率いる中国国民党軍の残党の住んでいた村。そして祖父が戦時中に戦っていたのはイギリス軍と中国国民党軍。(共産党軍でないところがミソだと解る貴方は通ですね)

以前祖父と話している時に「国民党軍残党の村に行った事がある」と言ったらビックリされました。祖父は中国雲南、ミャンマー、タイを歩いて移動した訳ですが、店主が原付やバスで移動した辺りを歩いていたかもしれません。

そして祖父が敗戦の日を迎えた時に滞在していたのがチェンマイ。そうとは知らずに1ヶ月滞在していたり、姉2人も訪れた事がある等妙な縁を感じます。

縁を感じるといえば、展示会でよく訪れる大阪の船場の辺りも曽祖父や祖父が仕事で訪れていた場所。先祖と同じ場所へ同じ目的で向かうというのも面白いものです。

ところで、実家に飾ってある古い写真を見ると、同じ物とは思えないほど真新しい実家の姿がそこにあります。飾られた書などは今と変わらない物ばかり。白黒の、会った事もない人達の写真を見ていると先祖と言われてもピンとこないというか、信じられないような気分ではあるのですが。

なんでそんな事を思うのかな?と思ったのですが、もう数週間でお盆になる事ですし、丁度良いかもしれません。今年も墓掃除に行かなくてはと思います。

お盆といえば、あの迎え火と送り火という風習が凄く好きです。お盆休みの計画も良いですが、肝心な事は忘れずに居たいですね。肝心な事が忘れ去られた世の中には良い文化も良い物も良い人も無いような気がします。
[店主日記]

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